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アジョブジ星通信

日常系バンザイ。

「頑張る」の意味から考えるこれからの日本語

都立高校入試を終え、アイダホバーガーを食べてUbuntuを起動して写真アップロードとかやってるazyobuzinです。こんにちは。
ついに出ちゃいましたね、新指導要領!度数分布表!

頑張りたくない

というわけで、昨日・今日と東京都の中学生の間でいつも以上に発されたであろう「頑張れ!」って言葉、その「頑張る」とはどういうことなのかという話でもしようと思います。

さて、「頑張る」という言葉の意味をgoo辞書(デジタル大辞泉)で引いて見たところ

がん‐ば・る〔グワン‐〕【頑張る】

[動ラ五(四)]《「が(我)には(張)る」の音変化、また「眼張る」の意からとも。「頑張る」は当て字》

  1. 困難にめげないで我慢してやり抜く。「一致団結して―・る」
  2. 自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我(が)を張る。「―・って自説を譲らない」
  3. ある場所を占めて動かないでいる。「入り口に警備員が―・っているので入れない」

[可能]がんばれる

がんばる【頑張る】の意味 - 国語辞書 - goo辞書

という意味だそうです。つまり、「頑張れ」は「我慢しろ」って意味になりますよね?

ところで、類義語に「張り切る」という言葉があります。

はり‐き・る【張(り)切る】

  1. [動ラ五(四)]
    1. ゆるみなく十分に張る。ぴんと張る。「―・った糸を指ではじく」「―・った筋肉」
    2. 元気や気力が満ちあふれる。意気込む。「―・って仕事をする」
  2. [動ラ下二]「はりきれる」の文語形。

はりきる【張(り)切る】の意味 - 国語辞書 - goo辞書

普通「頑張れ」は「気合を入れろ」とか「一生懸命やれ」というニュアンスで使われると思います。でも、どちらかと言えば「張り切って」と言った方が意味的には正しいはずです。

ではなぜこんなことになったのか。それは日本語が言語だからです。

言語は人間が作りだし、人間が都合の良いように進化させ、人間が都合の良いように改変してきました。つまり、今この時 1 秒の間にも日本語は進化しているのかもしれません。そう、「頑張る」の意味が変わってきたように。

この例として他に「感動」が挙げられると思います。

かん‐どう【感動】
[名](スル)ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること。「深い―を覚える」「名曲に―する」

かんどう【感動】の意味 - 国語辞書 - goo辞書

みなさんはどういうときに「感動した」と言いますか?泣いたとき?24時間テレビを見たとき?
では、本当に感銘は受けましたか?心は動きましたか?今、これから、新しい人生を歩み出そうと思いましたか?

たぶん、ほとんどの人が「Yes」と答え、そのまま忘れていくと思います。つまり実態は「No」です。

つまり

「感動した」と言うことがあまりに簡単になってしまっているのです。ちょっと涙を流した、ちょっと綺麗だった、ただそれだけで「感動した」と言ってしまうのです。

僕はこれが悪い方向へ進んでいるとは思いません。むしろ自然な流れです。「張り切る」と「頑張る」は統合され「頑張る」になり、感情を表す言葉が「やばい」と「感動した」だけになる。これが正しく、自然な日本語です。美しさ?言語は実用性が第一です。

正直、日本語の美しさとか言ってる人がおかしく見えます。申し訳ないですが。美しさは古典として残し、実際に使う言語は意味の統合・変化を繰り替えして、より短く、より抽象的に伝えられれば良いものだと思います。(短くて抽象的なら感想文書くのも簡単だし…。)高速で、わかりやすい、それが言語の目指す道で、これからの進化なのだと思います。思うだけです。学者ではないので詳しいことは知りません。

高度に簡略化・抽象化された言語の運命

余談です。言語は、簡略化されすぎると、今度は複雑になっていくのではないかと思います。あまりに簡略化されると、感情が単調で、文学がつまらなくなりそうです。そして、新たな言葉が生まれていく…。無限にループするのではないかと思います。

というわけで、今回も無い知識でうだうだ書いてるだけでした。PC復活まだかなー。